僕が初めてローフードに興味を持ったのは2003年、25歳の時でした。当時アメリカにいた私はいつものようにテレビショッピングを見ていると、一人の筋肉マッチョなおじさんがブラウン管に登場したのです。
彼の 見た目60~70代だが、実は90歳を超える高齢だ。到底90歳に見えない強靭で若々しい肉体美に圧倒され、一体どんな秘訣があるのだろう?と番組を夢中 で見ていると、彼はおもむろにジューサーを取り出し、野菜やら果物やらを丸ごと砕きはじめたのだ。
「僕は毎日欠かさず、たっぷりの生野菜や果物をこれでおいしくほぼ丸ごと頂いてるよ。これが健康の秘訣さ。生で食べれないものなんて、ほとんどないんだから!」
その時、私の中で何かが閃めき、早速そのジューサーを注文。ジューサーが届いた日から生ジュース生活が始まりました。朝、昼はプチ断食も兼ねて、極力にん じんジュースだけを飲むようにし、それ以外にも、できる限りジューサーで色々なものを絞って1日2~3回飲むようにし、その分食事の量を減らしたのです。
すると、たった2~3週間で見違えるほど元気になり、私のローフードに対する「予感」が「確信」に変わったのです。 現代人が病気になる理由は、ストレスや環境、突然変異や遺伝的な要素など様々ものが関係しています。しかし、毎日の食生活が大きなウェイトを占めるこは否定できません。
それは同時に、遺伝的なものや生活環境など、どんなに他の要因に恵まれなかったとしても、食生活を変えることで、「ある程度自分の健康をコントロールできる」という素晴らしい可能性を意味することでもあると信じています。
も ちろん私自身、これからもたまにはワインも飲むでしょうし、ハンバーガーを食べることもあるでしょう。しかし、「腹八分、生食八分」を意識して生活して いれば、たまのご褒美を帳消しにするくらいの自然治癒力は蓄えられるものだと確信しています。
「もし、あの時、ローフードや酵素栄養学を知っていれば・・・」
そう後悔する人が一人でも減るよう、私は生涯を通して、ローフードと酵素の大切さを人々に伝えていく仕事ができればと思っています。
レインボー・ローフード代表 加藤 馨一