ヘンプとは桑科の1年草で、丈夫で育ちやすく、農薬もほとんど使用せずに1年で3~4メートルのサイズで育つので、日本では1900年ごろまでは茎を繊維素材して使用していたり、種を食用としたりしていました。
↑医療大麻入門(一見の価値あり!)
ただ、戦後の政策によりその当時問題になっていたアメリカでのマリファナ問題をそのまま日本に持ち込み、大麻草の栽培を法律で禁止した経緯があります。
また、マリファナという麻薬としてのTHC(テトラヒドロカンナビノール)を含むのは「葉」と「花穂」のみで、「種」には含まれていなく、大麻取締法でも「成熟した茎およびその製品(樹脂を除く)並びに大麻草の種子及びその製品はのぞく」とされている。
「食用としてのヘンプ」
ヘンプシードとは「麻の実」のことで、「七味唐辛子」のなかにも入っています。ヘンプシードは必須アミノ酸の9種類すべてが含まれていて、卵・肉等のたんぱく質を多く含むとされている動物食材と比べてもその量はヘンプシードのほうが多く含まれていて動物性食材のように、脂肪分を多くとりすぎる心配もなく植物性たんぱく質の代表とされる「大豆」と比べると大豆は「遺伝子組み換え」や「農薬」の心配がありますがヘンプシードにはその心配はありません。
また、そのたんぱく質の形状がヒトの血中たんぱく質と類似しているので、非常に消化にも優れていることも特徴です。そのヘンプシードを圧搾してオイルにしたものが「ヘンプオイル」でトランス脂肪酸が含まれていないことはもちろん、αリノレン酸の抗酸化作用により美肌効果やダイエット効果、生活習慣病の予防が期待できるほか、体に良いとされる「えごま油」「アマニ油」にも含まれていない「γリノレン酸」が含まれていて、これはコレステロールや血圧を下げるアトピー性皮膚炎の抑制、月経前ストレスに効果があるとされています。
↑迷ったらこれ。へンプ読本